20世紀日本人名事典 「与那嶺貞」の解説
与那嶺 貞
ヨナミネ サダ
昭和・平成期の工芸家
- 生年
- 明治42(1909)年1月20日
- 没年
- 平成15(2003)年1月30日
- 出生地
- 沖縄県今帰仁村字与那嶺
- 学歴〔年〕
- 沖縄県女子工芸学校卒
- 主な受賞名〔年〕
- 勲六等瑞宝章,現代の名工,朝日新聞社金賞,沖縄タイムス芸術選大賞〔昭和61年〕,勲四等宝冠章〔平成13年〕
- 経歴
- 昭和19年夫と死別して、洋裁、保母などで生計を立てる。36年頃沖縄県・読谷村村長や長老らに勧められ、14〜15世紀の琉球王朝時代に南方貿易を通じて伝えられ、明治期以降廃れた“読谷山花織(ゆんたんざはなうい)”の復元に取り組む。紺や茶の地白に白や赤、黄、緑の糸で紋様を織りだす綿や絹の紋織物の一つで技法を知る人は皆無だったが、祖母の形見をほどくなど独自の研究を重ね、伝統技法に創意工夫を加え、現代的感覚を盛り込んだ作品を創作した。50年無形文化財技能保持者の指定を受け、平成11年人間国宝に指定された。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報