デジタル大辞泉 「且つうは」の意味・読み・例文・類語 かつう‐は【▽且つうは】 [副]《「かつは」の音変化》一方では。「―弓矢の疵きずにてもあるぞかし」〈保元・中〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「且つうは」の意味・読み・例文・類語 かつう‐は【且は】 [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 副詞「かつは(且━)」の変化した語 ) 一方では。他面では。(イ) 「かつうは」が一方にだけ用いられる場合。[初出の実例]「にはかに太秦に詣でてんと思ひ立ぬるも、かつうはいとあやしく、仏の御心の中恥づかしけれど」(出典:うたたね(1240頃))「御布施になりぬべき物のなきうへ、かつうは彼(かの)御菩提のためとて、泣く泣く取りいださせ給ひけり」(出典:平家物語(13C前)灌頂)(ロ) 「かつうは」が両方に用いられる場合。[初出の実例]「不次に昇進且(カツウワ)己が曚愚を採り且(かつうハ)人の偏頗と謂ふ」(出典:和泉往来(平安末))「かつうは妻子をもはぐくみ、かつうは又維盛が後生をもとぶらへかし」(出典:平家物語(13C前)一〇)[ 2 ] 〘 接続詞 〙 =かつ(且)[ 二 ][初出の実例]「それは御気つまりにて、かつうは御なぐさみにならず」(出典:浮世草子・万の文反古(1696)五) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例