世界海洋観測システム(読み)せかいかいようかんそくシステム

百科事典マイペディア 「世界海洋観測システム」の意味・わかりやすい解説

世界海洋観測システム【せかいかいようかんそくシステム】

英名Global Ocean Observing Systemの頭文字をとって,GOOSとも呼ばれる。ユネスコIOC(政府間海洋学審議会),WMO(世界気象機関),UNEP(国連環境計画),ICSU(国連学術連合会議)がスポンサーとなり,IOCが実質的な活動を担う国際協力計画。既存の海洋観測システムの利用・改善を通じ,海洋に関する科学的データを収集・管理・提供することを目的とする。組織は大きく,I-GOOS(IOC,WMO,UNEPによる政府間委員会),科学技術面での意思決定・意見交換を行うJ-GOOS(GOOS合同科学技術委員会)およびIOC内に設けられたGOOSサポートオフィスからなる。日本でも,大学や科学技術庁などの政府機関が参加し,この計画の一環として1993年には米国と共同で太平洋総合観測イニシアチブ専門部会を発足させている。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「世界海洋観測システム」の意味・わかりやすい解説

世界海洋観測システム
せかいかいようかんそくシステム
Global Oceans Observing System; GOOS

地球環境変動の全地球的規模での観測システムを構築することを目標として,政府間海洋学委員会が進めている国際協力計画。 1992年,ブラジルのリオデジャネイロで開かれた国連環境開発会議 (いわゆる地球サミット) で提案,採択された。

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