政府間海洋学委員会(読み)せいふかんかいようがくいいんかい(英語表記)Inter-governmental Oceanographic Commission; IOC

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「政府間海洋学委員会」の意味・わかりやすい解説

政府間海洋学委員会
せいふかんかいようがくいいんかい
Inter-governmental Oceanographic Commission; IOC

1961年に発足したユネスコ機構の一つで,海洋調査・研究についての政府間の取決めを行う。参加国が行う海洋調査や研究活動に対する援助や,国際協力による事業の推進を行うことをおもな目的としている。発足当時は学術活動に関連するものが多かったが,最近では国連海洋法をめぐる国際関係などの影響で,政治的問題も含まれることが多くなった。世界海洋観測システム (GOOS) ,ウエストパック (WESTPAC) ,世界海洋循環実験計画 (WOCE) などの国際計画に対応している委員会でもある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

海の事典 「政府間海洋学委員会」の解説

政府間海洋学委員会

ユネスコに設置されている海洋学に関する政府間機関であり、海洋学全般の調査・研究の発展に必要とされる諸種の政府間機関を組織し、政府間の協力促進 し、調整を図る機関である。気象・大気物理学に対する世界気象機構(WMO)に対応する。 (永田

出典 (財)日本水路協会 海洋情報研究センター海の事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android