世間道具(読み)セケンドウグ

デジタル大辞泉 「世間道具」の意味・読み・例文・類語

せけん‐どうぐ〔‐ダウグ〕【世間道具】

外出用の衣類や身のまわり品など、世間で人並みにつきあいをするための道具
長門練ながとねり無地印籠、これならでは―ひとつもなかりし」〈浮・永代蔵・五〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「世間道具」の意味・読み・例文・類語

せけん‐どうぐ‥ダウグ【世間道具】

  1. 〘 名詞 〙 外出時の装身具。世間に出て人なみに交際するため身につけるもの。
    1. [初出の実例]「藤巻柄に胡桃の目貫の相口一腰、熟革(なめしかわ)横襞(よこひだ)の巾著に鹿の角の根付、長門練の無地の印籠、是ならでは世間道具(セけんダウグ)一つもなかりし」(出典浮世草子日本永代蔵(1688)五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android