精選版 日本国語大辞典 「両天」の意味・読み・例文・類語
りょう‐てん リャウ‥【両天】
〘名〙
② 「りょうてんがさ(両天傘)」の略。
③ 「りょうてん(両天)の簪(かんざし)」の略。
※歌舞伎・桜姫東文章(1817)五幕「桜姫鏡台の鏡に向ひ、両(リャウ)てんをさし髪を撫であげ、鬢のほつれを直す」
④ 「りょうてんびん(両天秤)①」の略。
⑤ 「りょうてんびん(両天秤)②」の略。
⑥ (形動) 二つの物事の等しいこと。双方同様なこと。また、そのさま。
※三河物語(1626頃)一「此方彼方(ここかしこ)押領し給えば、早広忠と両天に成給ふ成」
⑦ 「りょうてんびん(両天秤)③」の略。
※歌舞伎・初会浦島廓釣針(1874)「『さあさあ早く、お釣りなさい』『今度は両天(リャウテン)で釣ってやらう』」
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