両得(読み)リョウトク

デジタル大辞泉 「両得」の意味・読み・例文・類語

りょう‐とく〔リヤウ‐〕【両得】

[名](スル)《「りょうどく」とも》
一度二つの利を得ること。「一挙両得」⇔両損
両者がともに利益を得ること。⇔両損

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「両得」の意味・読み・例文・類語

りょう‐とくリャウ‥【両得】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「りょうどく」とも )
  2. 一度に二つの利を得ること。二重の利益。「一挙両得
    1. [初出の実例]「かたき打の狂言にてかねももうけ手をいの上手(ず)もいよいよしれたれば〈略〉内証はお両徳(トク)とかや」(出典評判記・野良立役舞台大鏡(1687)荒木与次兵衛)
  3. 双方ともに利を得ること。両方の利益。両為(りょうだめ)
    1. [初出の実例]「両方よしの両徳」(出典:浄瑠璃・栬狩剣本地(1714)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「両得」の読み・字形・画数・意味

【両得】りよう(りやう)とく

両方を得る。宋・軾〔潮陽の呉子野の出家するを聞く〕詩 世事、子如何(いかん) 禪心久しく寂 世出世と 此の兩得無し

字通「両」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android