中の橋(読み)なかのはし

日本歴史地名大系 「中の橋」の解説

中の橋
なかのはし

呉服ごふく町と紺屋こんや町の境の横町であるあら町と、中津なかつ川対岸の内丸の間に東西に架かる長さ二八間(二一間とも)・幅三間の橋(盛岡砂子)。現在の鋼橋は昭和三一年(一九五六)の完成で、東岸のなか橋通はしどおり一丁目と西岸の内丸を結ぶ。最初の橋は慶長一六年(一六一一)の完成で、普請奉行は田代治兵衛(二〇〇石)・弓鉄砲同心頭工藤権太夫(二〇〇石)、大工は美松長門(内史略)。完成当時の擬宝珠は上の橋と同様の由緒をもつが中の橋には現在存在せず、慶長一六年八月銘をもつ中の橋の擬宝珠が上の橋に一〇個、下の橋に九個残る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の中の橋の言及

【天草五橋】より

…熊本県の宇土半島の三角町と天草上島の松島町とを島伝いに結ぶ天草パールライン道路の要所にかかる五つの橋。本土側より天門橋,大矢野橋,中の橋,前島橋,松島橋の順である。1966年,日本道路公団の手により24億円の工費をかけて完成した。…

※「中の橋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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