中原南天棒(読み)ナカハラ ナンテンボウ

20世紀日本人名事典 「中原南天棒」の解説

中原 南天棒
ナカハラ ナンテンボウ

江戸時代末期〜大正期の僧侶



生年
天保10年4月3日(1839年)

没年
大正14(1925)年2月12日

出生地
肥前国東松浦郡十人町(佐賀県)

別名
中原 鄧州(ナカハラ トウシュウ),法名=全忠,号=白崖窟

経歴
11歳のとき平戸雄香寺の麗宗のもとで得度、のち久留米梅林寺の羅山元磨嗣法した。31歳で初めて周防徳山の大成寺に住し、ついで松島瑞巌寺、明治35年兵庫県武庫郡の海清寺の住職を務め、「直心即道場持論に禅の普及に努めた。乃木希典将軍らが深く帰依したことでも知られる。著書に「提唱碧巌集」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「中原南天棒」の解説

中原南天棒 なかはら-なんてんぼう

1839-1925 幕末-大正時代の僧。
天保(てんぽう)10年4月3日生まれ。臨済(りんざい)宗。羅山元磨(らさん-げんま)の法をつぐ。「直心(じきしん)即道場」を持論に禅風をひろめ,松島瑞巌寺,西宮海清寺の住職をつとめた。大正6年みずからの生き葬式をいとなむ。乃木希典(のぎ-まれすけ)も帰依(きえ)した。大正14年2月12日死去。87歳。肥前松浦郡(佐賀県)出身。法名は全忠。字(あざな)は鄧州(とうしゅう)。別号に白崖窟。著作に「提唱碧巌集」など。
格言など】これでいつ入寂しても本望じゃ(生き葬式をいとなんだ際のことば)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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