中原師茂(読み)なかはらのもろしげ

朝日日本歴史人物事典 「中原師茂」の解説

中原師茂

没年永和4/天授4.7.7(1378.7.31)
生年正和1(1312)
鎌倉末・南北朝期の明法官人。父は大外記師右,弟に師守がいる。暦応2/延元4(1339)年父の譲りによって大炊頭に任官貞和1/興国6(1345)年父の死後,局務,大外記に任ぜられ,北朝のもとで永らくその職にあった。三河介,備後権守,穀倉院別当,土佐権守などを歴任貞治5/正平21(1366)年正四位上に叙せられた。故実,公事に通じ先例勘申をしばしば行っており,明法官人として朝廷内で活躍している。弟の遺した日記『師守記』に,父と共にその動静を知ることができる。

(小森正明)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「中原師茂」の解説

中原師茂 なかはらの-もろしげ

1312-1378 南北朝時代官吏
正和(しょうわ)元年生まれ。中原師右(もろすけ)の子。明法家(みょうぼうか)。北朝につかえ,有職(ゆうそく)故実に精通した。大外記(だいげき),穀倉院別当,博士,弾正少弼(だんじょうのしょうひつ),下総守(しもうさのかみ)などを歴任。永和4=天授4年7月7日死去。67歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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