中原師右(読み)なかはらのもろすけ

朝日日本歴史人物事典 「中原師右」の解説

中原師右

没年貞和1/興国6.2.6(1345.3.10)
生年永仁3(1295)
鎌倉末・南北朝期の明法官人。父は大外記師古。『中原系図』などによれば,右将監,直講,兵庫頭,大炊頭,大外記,局務などを歴任している。なかでも中原家が代々世襲してきた,詔勅関係の事務を扱う大外記を,元徳1(1329)年から死去にいたるまで務めている。子に師茂,師守などがおり,師茂もまた大外記を務めている。師守の日記師守記』から,師右やその妻顕心の動静がわかり,また当時の中級官人の動向を知ることができる。延慶4(1311)年1月に行われた花園天皇元服に関する師右の日記『師右公記』が残る。

(小森正明)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「中原師右」の解説

中原師右 なかはらの-もろすけ

1295-1345 鎌倉-南北朝時代官吏
永仁(えいにん)3年生まれ。右将監(しょうげん),大炊頭(おおいのかみ),大外記(げき),局務などをつとめる。日記「師右記」には延慶(えんきょう)4年の花園天皇元服の模様がしるされている。康永4=興国6年2月6日死去。51歳。

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