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中国彫刻 ちゅうごくちょうこく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

中国彫刻
ちゅうごくちょうこく

彫刻の始りは一応・周時代の青銅器におかれるが,それ以前にも新石器時代仰韶文化 (ぎょうしょうぶんか) 以来,中国人は鳥獣を抽象化して架空の動物をかたどった什器を作っており,これが殷・周時代の尊彝 (そんい) (→ ) と呼ばれる青銅器を生んだ。殷・周・春秋・戦国時代は祭祀用具を中心とする宗教美術が主流で,彫刻はさほど重視されてはいないが,動物や人間を抽象的に表現した塑造,石造彫刻が造られている。秦・漢時代になると陵墓,祠堂を荘厳するための丸彫浮彫の彫刻が多数造られ,窯芸品のなかにも彫刻としてすぐれたものが多い。六朝時代には仏教美術が栄えて,仏像彫刻が盛況を示し,石窟寺院の石像や塑像,平地寺院の木像や銅像などが造られた。その様式インド彫刻の模倣に始り,次第に中国独自のものが展開していった。隋・唐時代は仏像彫刻の完成期で,銅,塑,木,石,乾漆などいろいろの材質が用いられ,数量も膨大なものとなり,インド彫刻を高めた理想的な様式が発達した。宋,元,明,清の時代には仏教美術の衰退とともに彫刻界も不振となり,工芸的な小彫刻へと移行していった。

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