中国民主促進会(読み)ちゅうごくみんしゅそくしんかい(英語表記)Zhong-guo min-zhu cu-jin-hui

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「中国民主促進会」の意味・わかりやすい解説

中国民主促進会
ちゅうごくみんしゅそくしんかい
Zhong-guo min-zhu cu-jin-hui

中国民主諸党派の1つ。略称は民進。 1945年 12月上海で,民主精神の発揚と民主政治実現の促進を目的として成立した。発起人馬叙倫,周建人など。 46年政治協商会議に「建議書」を提出,国民党の一党独裁の終了,内戦の停止,民衆の自由権の保障,民主連合政府の樹立を訴える。 49年1月,馬叙倫らが「我々の時局に対する意見」を発表し,中国共産党との協力関係を明確化。同年9月中国人民政治協商会議第1回全体会議に参加,「共同綱領」の作成に参画する。人民共和国成立後は反右派闘争文化大革命弾圧を受けたが 79年より活動を再開。社会主義現代化建設のなかでは文教面で積極的な活動を行い,基礎教育の拡充をはかると同時に教師の権利を保障する「教師法」の制定を提唱する。会員は文教,出版をはじめ科学技術,医療,法曹界に及ぶ。機関誌は『民主』。

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世界大百科事典(旧版)内の中国民主促進会の言及

【馬叙倫】より

…北京大学教授として《説文解字》《荘子》など中国古典学研究に成果をあげた。日中戦争中,周建人らと中国民主促進会を結成。新中国成立後,同会主席,民主同盟副主席に選ばれ,人民代表大会,科学院哲学社会科学部委員など要職をつとめた。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」