中小屋村(読み)なかごやむら

日本歴史地名大系 「中小屋村」の解説

中小屋村
なかごやむら

[現在地名]南郷村山口やまぐち

小屋こや(戸山川)右岸にあり、山口村から駒止こまど峠へ向かう途中にある。「会津風土記」に「中小屋」とあり、「新編会津風土記」には「昔は山口村の端村なり、寛永中別村となりし」とある。古町組に属した。寛文五年(一六六五)の伊南郷村々改帳(馬場家文書)によると高三〇石、免三ツ四分で年貢は金納。田四反余・畑四町九反余。家数三・竈数四、男二三・女一七、馬三。小役として綿役・糠藁役・布役などが課され、産業として養蚕(産高金一両ほど)、瀑布織・麻(ともに同二両ほど)があった。


中小屋村
なかごやむら

[現在地名]朝日村蒲萄ぶどう

蒲萄山の東麓にあり、南は蒲萄村に接する。明暦元年(一六五五)検地帳(蒲萄区有文書)によれば田はなく下畑のみで畑屋敷の総計は二町一反八畝余、鍛冶屋三軒がみえる。元禄郷帳には蒲萄村枝郷と記される。幕末には米沢藩預所、寛政一一年(一七九九)には当村ほか六ヵ村で前年凶作を理由に拝借米を願出、当村は米二石九斗余を借りている(「拝借米請証文」板垣家文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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