中山家範館跡(読み)なかやまいえのりやかたあと

日本歴史地名大系 「中山家範館跡」の解説

中山家範館跡
なかやまいえのりやかたあと

[現在地名]飯能市中山

戦国期に北条氏照に仕えた中山勘解由左衛門家範の館跡。県指定旧跡。現在は空堀の一部が北西の隅に残るのみであるが、北に蓬莱ほうらい山・遊亀ゆうき山・勘解由かげゆ山、東につるヶ峰と続き、さざなみ沢から引いた堀が東側を流れ、南は平地で開けており要害の地に立地していた。大正一五年(一九二六)の「埼玉県史蹟名勝天然記念物調査報告」は、「館址の面積凡八反歩、現今は其の全部民有地となれり。地形は大体に於て正方形をなし、周囲に堀の遺蹟あり、館址の北方に接し、丹生神社西方に接し智観寺あり」と当時の館跡を概観している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android