デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「中山新九郎(3代)」の解説
中山新九郎(3代) なかやま-しんくろう
宝暦11年生まれ。初代中山文七の門弟。大坂中の芝居の立役(たちやく)として名をあげる。寛政8年3代中山来助を,享和2年3代中山新九郎を襲名。実事(じつごと),捌役(さばきやく),武道事,実悪(じつあく)をかね,老役(ふけやく)も得意とした。文政10年10月25日死去。67歳。前名は初代中山新七。俳名は一蝶(いっちょう),喜楽。屋号は折屋。
中山新九郎(初代) なかやま-しんくろう
元禄(げんろく)15年生まれ。初代姉川新四郎に入門し,享保(きょうほう)8年中山新九郎の名で登場する。師から大坂風男伊達(だて)の芸統をつぎ,憂事(うれいごと),実悪(じつあく)を得意とした。明和9年大坂角の芝居で引退した。安永4年4月3日死去。74歳。前名は姉川新九郎。俳名は一蝶(いっちょう)。屋号は和泉屋。