中市郷村
なかいちのごうむら
[現在地名]姫路市大善町・双葉町・楠町・城見町・市川橋通一―二丁目・若菜町一―二丁目・神和町・城東町清水・城東町毘沙門
飾東郡に所属。市川下流の右岸に位置する。中市之郷村とも書く。かつては市郷村に含まれ、寛文六年(一六六六)に分村するまでの経緯は下市郷村と同じ。分村後も姫路藩領。元禄郷帳の村名に「古ハ市郷村」との注記があり、高三一一石余。天保郷帳では高三九三石余。旧高旧領取調帳では高三九三石余のうち五石は天神社の除地。明治一〇年(一八七七)頃に下市郷村など二村と合併して市之郷村となる。前記の天神社は当地に鎮座する九所御霊天神社をさす。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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