小幕(読み)コマク

デジタル大辞泉 「小幕」の意味・読み・例文・類語

こ‐まく【小幕】

野外陣屋などを設けるときに外幕の内側に張る小さい幕。内幕
人形芝居で、舞台上手かみて下手しもてにある人形出入り口に下げる幕。切り幕。
上方歌舞伎で、中入なかいり世話場との間に入れる、軽い内容の短いつなぎの一幕

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精選版 日本国語大辞典 「小幕」の意味・読み・例文・類語

こ‐まく【小幕】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 軍陣で、外幕(とまく)の内側に張る小さめの幕。内幕。〔今川大双紙(15C前)〕
  3. 人形舞台の船底の上手、下手に設けた人形の出入り口に下げた幕。切幕
  4. 上方歌舞伎狂言で、各幕を口明(くちあけ)中入(なかいり)、世話場、大切(おおぎり)などと称する場合、中入と世話場との間に入れる短い一幕。おかしみを第一とする軽い内容のもので、中入と世話場とのつなぎの役目をする。
    1. [初出の実例]「向ふより小女郎、小まくの形(なり)にて走り出(いで)」(出典歌舞伎韓人漢文手管始唐人殺し)(1789)四)

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