中村八幡宮(読み)なかむらはちまんぐう

日本歴史地名大系 「中村八幡宮」の解説

中村八幡宮
なかむらはちまんぐう

[現在地名]真岡市中 宮本

鬼怒川東岸段丘上にある。主祭神は誉田別尊近世は八幡宮もしくは正八幡宮とよばれた。社伝によれば、永承年中(一〇四六―五三)前九年の役の戦勝を祈念するため、源義家が下野・上野・常陸の八ヵ所に山城石清水いわしみず八幡宮を勧請したものの一つというが、より古いとする説もある。文治五年(一一八九)奥州合戦に赴く際、中村城主中村宗村は当社に武運を祈願した。宗村は戦功により奥州伊達だて(現福島県伊達郡)の地を与えられ、のち伊達氏を称したといい、建武三年(一三三六)より文明八年(一四七六)にかけて、伊達行朝・宗遠・政宗らが社殿などを修理したと伝える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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