デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「中村助五郎」の解説
中村助五郎(初代) なかむら-すけごろう
正徳(しょうとく)元年生まれ。初代仙国(せんごく)彦助の子。若衆方から立役(たちやく)となり,2代中村七三郎に入門し,元文4年中村助五郎を名のる。敵役(かたきやく)を得意とし,一代の当たり役は寛延2年市村座「頼朝軍配鑑(かがみ)」の股野五郎。宝暦13年7月13日死去。53歳。江戸出身。初名は仙石亀太郎。前名は仙石助五郎。俳名は魚楽。屋号は仙国屋。
中村助五郎(2代) なかむら-すけごろう
延享2年生まれ。初代中村助五郎の子。仙石助次と名のり上方で修業したとされる。宝暦13年江戸森田座で2代を襲名。のち中村座の頭取となる。享和3年俳名の魚楽にあらため引退。男ぶりがよく,敵役(かたきやく)を得意とした。文化3年10月29日死去。62歳。屋号は仙国屋。
中村助五郎(3代) なかむら-すけごろう
2代中村助五郎の養子となる。寛政3年(1791)江戸中村座で敵役をつとめる。享和3年3代を襲名。江戸出身。前名は中村助次。俳名は魚光。屋号は仙国屋。