中村弥八(読み)なかむら やはち

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「中村弥八」の解説

中村弥八(初代) なかむら-やはち

1703-1777 江戸時代中期の歌舞伎囃子(はやし)方,振付師
元禄(げんろく)16年生まれ。一噌(いつそう)六郎右衛門の次男。能役者笛方平岩加兵衛の養子となるが離縁,歌舞伎の囃子方をつとめる。のち振り付けをかね,志賀山流に工夫をくわえて,舞踊中村流(弥八・虎治(とらじ)派)をおこした。安永6年6月6日死去。75歳。江戸出身。幼名は十助。通称は又八郎。作品に「釣狐(つりぎつね)」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の中村弥八の言及

【日本舞踊】より

… 振付師から出た流派では,志賀山万作を流祖とする志賀山流,江戸の振付師藤間勘兵衛から出た藤間流,西川仙蔵を祖とする西川流,幕末期から明治にかけて活躍した初世花柳寿輔が開いた花柳流,若柳吉松の若柳流や,市山七十郎の市山流等がある。また俳優の家から出たものに3世中村歌右衛門を初世とする中村流があり,同じ中村流を名のるものに,初世中村富十郎を祖とするもの,中村弥八(1703‐77)を祖とする虎治派,3世坂東三津五郎より出た坂東流があり,そのほか水木流,岩井流,市川流,尾上流等がある。さらに新舞踊からも新流派はあり,藤蔭流,五条流,林きむ子(1886‐1967)の林流,西崎緑の西崎流がある。…

※「中村弥八」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

《「晋書」杜預伝から》竹が最初の一節を割るとあとは一気に割れるように、勢いが激しくてとどめがたいこと。「破竹の勢いで連戦連勝する」[類語]強い・強力・強大・無敵・最強・力強い・勝負強い・屈強・強豪・強...

破竹の勢いの用語解説を読む