20世紀日本人名事典 「中西伊之助」の解説
中西 伊之助
ナカニシ イノスケ
大正・昭和期の社会主義運動家,小説家
- 生年
- 明治26(1893)年2月7日
- 没年
- 昭和33(1958)年9月1日
- 出生地
- 京都・山城
- 学歴〔年〕
- 中央大学法律科
- 経歴
- 少年時代から様々な職業に従い、兵役後朝鮮に渡り新聞記者として坑夫虐待を暴露し投獄される。帰国後、中央大学に学び新聞記者となる。大正8年日本交通労働組合を結成、書記長として争議を指導し、9年検挙され入獄した。11年「赫土に芽ぐむもの」を刊行。以後「汝等の背後より」などを発表。労働運動をするかたわら、作家としても活躍。12年「種蒔く人」の同人となり、のち「文芸戦線」に参加。昭和3年無産大衆党に参加。以後日本大衆党、全国大衆党などに参加。戦後は共産党に入り衆院議員となるが、27年離党。他の作品に「農夫喜兵衛の死」「この罪を見よ」「赤い絨毯」など数多くある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報