中郷八幡宮(読み)なかごうはちまんぐう

日本歴史地名大系 「中郷八幡宮」の解説

中郷八幡宮
なかごうはちまんぐう

[現在地名]小郡町大字上郷 新町

椹野ふしの川の西岸上郷かみごうの中心新町しんまちの北の岡に鎮座祭神は応神天皇・仲哀天皇・神功皇后。旧村社。

宇佐うさ八幡宮(現大分県宇佐市)神霊を分ち祀ると伝える。楼門の棟札に「応永二十八年」の文字があり、同年の建立といわれる。二層入母屋造で、梁間および柱などに五彩を施し、竹田番匠の作という伝説がある。明治四〇年代、特別保護建造物指定のため調査されたが、同四五年(一九一二)社殿から出火し、楼門も焼失した。

「注進案」によれば、祭日は八月一五日、年中行事として「正月元日神饌七十五前を供す、五月五日粽七十五前を供す、正祭八月十五日社僧浄誓寺社家出席神供七十五前供す、正祭前二日神輿餝、九月十九日神饌七十五前を供す」と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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