中領八幡宮(読み)なかりようはちまんぐう

日本歴史地名大系 「中領八幡宮」の解説

中領八幡宮
なかりようはちまんぐう

[現在地名]小郡町大字下郷 柳井田

下郷しもごうの北、柳井田やないだにある小山の東麓に鎮座祭神は応神天皇・仲哀天皇・神功皇后・姫大神。旧郷社。

社伝に柏崎かしわざきの住民土与丸ら四人が、宇佐うさ八幡宮(現大分県宇佐市)神霊を奉じて創祀したといい、下郷一帯を氏子圏とする。応永一五年(一四〇八)再建の棟札写が「注進案」に載るが、それには「大願主左京大夫従四位下行四州大主多々良盛見朝臣周防州椹野庄中領八幡宮社頭一宇再造」とある。また同書は永正一七年(一五二〇)および大永八年(一五二八)に、大内義興泉福せんぷく寺を当社の大宮司職にした補任状を伝えるが、その永正一七年のものには「周防国吉敷郡椹野庄中領八幡宮司職号泉福寺 事、所令補任也、有限勤社役、云寺家云寺領、守先例可全執務之状如件」と記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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