丼池(読み)ドブイケ

デジタル大辞泉 「丼池」の意味・読み・例文・類語

どぶいけ【丼池】

大阪市中央区南船場にあった池。明治7年(1874)に埋められた。池に面していた丼池筋には第二次大戦前は家具問屋戦後は繊維問屋が密集旧名芦間池あしまいけ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「丼池」の意味・わかりやすい解説

丼池 (どぶいけ)

大阪市の中心部にある繊維問屋街。中央区の船場(せんば)地区に位置し,心斎橋筋の東隣を南北に伸びる丼池筋のうち,中央大通りの船場センタービルをはさむ南北の一画で,隣接する本町,南久宝寺(みなみきゆうほうじ),心斎橋筋などとともに伝統的な繊維卸問屋が集中し,商都大阪を代表する中船場の問屋街を構成する。丼池筋は北の土佐堀川から南の長堀通り(長堀川が1964年に埋め立てられたもの)までの区間街路で,かつては建具屋,指物屋,道具屋などが並び,東隣の堺筋本町付近が繊維問屋の中心であったが,第2次大戦後に繊維商品を取り扱う業者がここに進出し,新しい問屋街を形成した。1200軒あまりの問屋は,中小資本による狭小な店舗で,織物,婦人子供服,衣服身回品などを現金で店頭販売する業者が多いが,最近は店舗の大型化,自社ブランドやオリジナル商品の開発,小売業への進出,外交訪問型販売など,商業活動の多様化が目だつ。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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