久保田金僊(読み)クボタ キンセン

20世紀日本人名事典 「久保田金僊」の解説

久保田 金僊
クボタ キンセン

明治〜昭和期の日本画家,舞台装置



生年
明治8年9月19日(1875年)

没年
昭和29(1954)年10月9日

出生地
京都市中京区東洞院

本名
久保田 吉太郎

学歴〔年〕
同志社英学校,京都府画学校

経歴
父米遷、川崎千虎、幸野楳嶺らに学ぶ。従軍画家として、日清戦争、日露戦争上海事変日中戦争の現地に行き、多くの戦争写生画を描いた。一方画業のかたわら舞台装置にたずさわり、花柳舞踊研究会その他の装置を担当。日本舞踊協会顧問、日本劇画院幹事長などを務めた。著書に「日本のをどり」「踊の舞台装置」や編著「下谷上野」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「久保田金僊」の解説

久保田金僊 くぼた-きんせん

1875-1954 明治-昭和時代の日本画家。
明治8年9月19日生まれ。久保田米僊(べいせん)の次男。京都府画学校にまなび,父にも師事。日清(にっしん)・日露戦争では従軍記者として戦争画を制作。大正4年文展に「庭の一隅」が初入選。舞台装置,時代考証でも知られた。昭和29年10月9日死去。79歳。京都出身。本名は吉太郎。著作に「日本のをどり」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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