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戦争画 せんそうが

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大辞林 第三版の解説

せんそうが【戦争画】

戦争を主題にした絵画。ピカソの「ゲルニカ」に代表される反戦絵画、国策に協力し戦意高揚のために描かれた絵画、事実の記録としての歴史画など。

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デジタル大辞泉の解説

せんそう‐が〔センサウグワ〕【戦争画】

戦争を主題とした絵画。事実を記録するためのもの、勝利の場面や英雄を描いて宣伝とするもの、反戦の意図をもって惨状を描くものなどがある。

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百科事典マイペディアの解説

戦争画【せんそうが】

戦争の場面や戦時下の市民の生活を描いた絵画。西洋ではギリシアローマ時代より作例があり,日本でも鎌倉時代あたりから合戦画が描かれている。しかし近現代の日本美術史では,第2次大戦時に従軍画家を中心に描かれた戦争画を指すことが多い。
→関連項目小磯良平藤田嗣治

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世界大百科事典 第2版の解説

せんそうが【戦争画】

戦闘の場面や戦時における戦士や市民の生活を描いた絵画をいう。戦争画の歴史は古く,西洋ではすでにギリシア・ローマ時代に作例があったと推測され,ルネサンス以降は,ウッチェロレオナルド・ダ・ビンチルーベンス,ゴヤらの作品が知られている。日本では鎌倉時代以後,平治の乱を題材とした《平治物語絵巻》などの合戦絵巻が描かれ,近世には《大坂夏の陣図屛風》など数々の合戦図屛風がつくられた。合戦絵 20世紀に入って,第1次大戦では大量殺戮の武器が登場するにおよび,コルビッツグロッスディックスらの反戦絵画が現れた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

戦争画
せんそうが

戦争を主題にした各種の絵画。大別して、〔1〕戦闘場面を描いたもの、〔2〕戦争に参加した英雄や軍人を描いたもの、それに、〔3〕戦争による被害を描いたもの、の3種となる。第一のものでは、歴史画として扱われる作品もある。
 古代ギリシアやローマの浮彫りに先例がみられるこの主題は、ルネサンス以後、多くの画家によって一種の歴史画として描かれており、ウッチェロの『サン・ロマーノの戦い』、アルトドルファーの『イッソスの戦い』、レオナルド・ダ・ビンチの『アンギアリの戦い』などにおいて形式を整えた。その後、ルーベンスの『アマゾンの戦い』、ベラスケスの『ブレダの開城』、メソニエの『1814年』、グロの『エイローのナポレオン』を経て、さらにドラクロワの『キオス島の虐殺』において頂点に達する。
 戦争画は、単に戦闘の場面を描写するだけではなく、その惨状を暴露・告発する視点にたつことで近代的形態をとるに至るが、その源流としてプーサン、ドゥッチオ、ティントレット、ブリューゲルらの「嬰児(えいじ)虐殺」のテーマによる諸作をあげることができる。ジャック・カロの銅版画『戦争の悲惨』、ゴヤの連作銅版画『戦争の惨禍』、同じくゴヤの油彩画『1808年5月2日』と『同5月3日の銃殺』に発する人間主義的な戦争批判の作品は、マネの『マクシミリアンの処刑』やアンリ・ルソーの『戦争』を経て、現代作家の諸作に、より鮮明な形で結実している。ドイツ表現主義の画家をはじめ、シャガール、ムーア、ミロたちにも注目すべき作品があるが、ピカソの『ゲルニカ』『朝鮮の虐殺』『戦争と平和』は、20世紀における最大の成果ということができよう。
 日本でも中世の絵巻の一群『平治(へいじ)物語絵巻』『後三年合戦絵詞(えことば)』『蒙古(もうこ)襲来絵詞』などにこの主題が表れて以来、さまざまな形で描かれてきたが、歴史画的な傾向が強い。また江戸時代の錦絵(にしきえ)には、過去の武将や戦闘を復原する武者絵という大衆娯楽的な形式が生まれている。近代以降には、歴史画として、また相次ぐ戦争の機会に現代作家による戦争画としても描かれる。とくに第二次世界大戦中には多数の作家がその制作に積極的に参加した。藤田嗣治(つぐじ)、宮本三郎、小磯(こいそ)良平らの諸作が記憶されるが、近代絵画の一領域を形成するほどの芸術的成果を生んだとは考えられない。[瀬木慎一]

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世界大百科事典内の戦争画の言及

【藤田嗣治】より

…とりわけ《秋田年中行事太平山三吉神社祭礼の図》(1937)は,桃山・江戸初期の障壁画や風俗屛風の技法を取り入れた最大のものである。 1938年海軍省嘱託として中国に派遣され,以後,仏印(フランス領インドシナ)やマレー半島などをまわって数多くの戦争画を描き,聖戦美術展,大東亜戦争従軍画展などに出品。戦争画は記録性を重視するところから,それまでの画風と異なる重厚なマチエールを駆使した迫真的な描写の作品となっている。…

※「戦争画」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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