日本歴史地名大系 「久留倍遺跡」の解説 久留倍遺跡くるべいせき 三重県:四日市市北部地区大矢知村久留倍遺跡[現在地名]四日市市大矢知町市内の北部を伊勢湾へと東流する朝明(あさけ)川下流の南岸、垂坂(たるさか)丘陵の北東端に位置し、標高三〇メートルを最高所として、東に緩やかに傾斜する斜面上に立地する、弥生時代から中世にかけての複合遺跡である。遺跡からは、伊勢平野・伊勢湾はもちろん対岸の愛知県知(ち)多(た)半島、北東方面に名古屋市街地、南方面には伊勢神宮の背後にそびえる朝(あさ)熊山(ま)もかすかに遠望できることもある。平成一一年度から一般国道一号北勢バイパスの建設に伴って発掘が行われ、これまでに約三万七〇〇〇平方メートルの面積が調査されてきた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報