久礼八幡宮(読み)くれはちまんぐう

日本歴史地名大系 「久礼八幡宮」の解説

久礼八幡宮
くれはちまんぐう

[現在地名]中土佐町久礼 松原

久礼湾に臨む地に鎮座祭神は応神天皇・比売大神・神功皇后・田心姫神・湍津姫神・市杵島姫神。海の守護神として、古くから漁業関係者に崇敬されている。旧県社。

安和あわ(現須崎市)・久礼・かみ加江かえの総鎮守であるが、宝永四年(一七〇七)の大津波で社殿などを流失し、由緒は不明。「南路志」には宇佐うさ八幡と正八幡を祀るとあり、宇佐八幡は「元来上ノ加江村氏神之処、年暦不相知、小社共久礼飛行、同村之川端と申処鎮座、依御鬮天神森境内に奉移」とし、正八幡は応永年間(一三九四―一四二八)に久礼城主佐竹氏が関東から勧請したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の久礼八幡宮の言及

【中土佐[町]】より

…米作のほか,タバコ栽培や施設園芸が行われる。久礼湾に臨んで鎮座する久礼八幡宮は海の守護神として古くから信仰され,旧暦8月に行われる例大祭は,大たいまつの先導で神饌(しんせん)が社殿に送られる御神穀祭で著名。土讃線,国道56号線が通る。…

※「久礼八幡宮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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