朝日日本歴史人物事典 「久野ひさ子」の解説
久野ひさ子
生年:明治17(1884)
明治大正期のピアニスト。大津市に生まれる。農業を営む久野弥助の次女。母校東京音楽学校(東京芸大),日本女子大学校教授。ダイナミックな演奏は当時の聴衆を魅了し,まれにみる技量と高く評価された。大正13(1924)年文部省海外研究員としてウィーンに留学中自殺。生来片足が不自由だったうえに,その生涯は度重なる傷病との闘いでもあった。<参考文献>『東京芸術大学百年史』
(山田よし恵)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報