乗掛・乗懸(読み)のりかけ

精選版 日本国語大辞典 「乗掛・乗懸」の意味・読み・例文・類語

のり‐かけ【乗掛・乗懸】

〘名〙
江戸時代、道中馬の両側明荷(あけに)という葛籠(つづら)二個を渡して、その上に蒲団を敷いて人が乗ること。人一人のほか荷物二〇貫目(七五キログラム)をつけたので、大体四〇貫目となり、本馬重量に匹敵する重さであった。のりじり。
日葡辞書(1603‐04)「ウマヲ noricaqeni(ノリカケニ) スル」
※伊達家文書‐天正二年(1574)八月一〇日・伊達輝宗日記「のりかけ三き川はたへ参候」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android