デジタル大辞泉 「乗越える」の意味・読み・例文・類語 のり‐こ・える【乗(り)越える】 [動ア下一][文]のりこ・ゆ[ヤ下二]1 物の上を越えて、向こう側へ行く。「塀を―・えて侵入する」2 先人の成しとげた仕事の水準などを追い越す。「師を―・える」3 困難などを切り抜けて進む。「人生の荒波を―・える」[類語]通り抜ける・くぐり抜ける・擦り抜ける・突き抜ける 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「乗越える」の意味・読み・例文・類語 のり‐こ・える【乗越】 〘 自動詞 ア行下一(ヤ下一) 〙 [ 文語形 ]のりこ・ゆ 〘 自動詞 ヤ行下二段活用 〙① 乗って向こう側に越える。上を越える。のりこす。[初出の実例]「風わたる浦のみなとの汐さきに波のり越てかもめ鳴くなり〈藤原基氏〉」(出典:万代和歌集(1248‐49)雑)② 力量、地位などで、上の人を追い越す。③ 困難な状態を苦心してきりぬける。のりきる。[初出の実例]「第一の危機は文学的にみてかならずしも十分に乗り越えられたわけではない」(出典:中野重治論‐なかの・しげはる論(1946)〈荒正人〉) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例