突抜ける(読み)ツキヌケル

デジタル大辞泉 「突抜ける」の意味・読み・例文・類語

つき‐ぬ・ける【突(き)抜ける】

[動カ下一][文]つきぬ・く[カ下二]
突き通って裏まで抜ける。「弾丸が壁を―・ける」
向こう側へ通り抜ける。「湿地帯をようやく―・ける」
[類語]通り抜けるくぐり抜ける擦り抜ける乗り越える

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「突抜ける」の意味・読み・例文・類語

つき‐ぬ・ける【突抜】

  1. 〘 自動詞 カ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]つきぬ・く 〘 自動詞 カ行下二段活用 〙
  2. 突き破って裏までとおる。つきとおる。
    1. [初出の実例]「空の底を突き抜けた様な天気だ」(出典:坊っちゃん(1906)〈夏目漱石〉二)
  3. 向こう側へ通り抜ける。
    1. [初出の実例]「往来より突抜(ツキヌ)けて物置の後の園生まで、土間通庭になり居りて」(出典:化銀杏(1896)〈泉鏡花〉一)
  4. 大きな障害難題などを乗り越える。
    1. [初出の実例]「その我儘を自分でどうしても突きぬけることができなかった」(出典:結婚の生態(1938)〈石川達三〉一)

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