日本歴史地名大系 「乙茂村」の解説 乙茂村おともむら 岩手県:下閉伊郡岩泉町乙茂村[現在地名]岩泉町乙茂岩泉村の東に位置する。奥友・小友などとも記した。小本(おもと)川がほぼ中央を東流。支流である猿沢(さるさわ)川と三田市(みたいち)川の流域に耕地が点在する。小本街道が小本川沿いを通る。元禄十郡郷帳では当村は岩泉村に入るとある。安永五年(一七七六)の宮古代宮所支配高帳(小笠原文書)では高三三石余。全村蔵入地で免は九分にも満たず出米三石四升二合。 乙茂村おともむら 新潟県:三島郡出雲崎町乙茂村[現在地名]出雲崎町乙茂久田(くつた)村の東、島崎(しまざき)川左岸の西山丘陵縁辺に集落がある。北は大寺(おおでら)村、南は沢田(さわだ)村・中条(なかじよう)村、東の島崎川対岸は馬草(まぐさ)村。川沿いに浜(はま)街道が通る。乙面(おとも)保の遺称地で、応永一八年(一四一一)八月一九日の居多神社社領注文(居多神社文書)には「西古志内」に居多(こた)神社(現上越市)の社領「九反乙面税所給」がみえる。正保国絵図に村名があり幕府領。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報