九七式飛行艇(読み)きゅうななしきひこうてい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「九七式飛行艇」の意味・わかりやすい解説

九七式飛行艇
きゅうななしきひこうてい

日本海軍初の大型4発飛行艇。 1934年に川西航空機で試作が始まり,独創的な設計によって当時の世界最高水準をゆく成功作となった。 1936年に完成し,長航続性能をもつ遠洋大型飛行艇として哨戒爆撃雷撃輸送に使われた。また 18機が大日本航空に引き渡され,横浜,サイパン,パラオ,ティモール定期航路に使われた。代表的な 22型は,金星エンジン (1070馬力) 4,乗員9,全長 25.63m,総重量 17~21.5t,最大速度時速 385km,航続距離約 6000km。武装は 20mm機関砲1,7.7mm機関銃4,800kg爆弾2または魚雷2を搭載。約 200機が生産されたが,太平洋戦争後半から主力大型飛行艇としては二式飛行艇に代わられた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

4月1日の午前中に、罪のないうそをついて人をかついでも許されるという風習。また、4月1日のこと。あるいは、かつがれた人のこと。四月ばか。万愚節。《季 春》[補説]西洋もしくはインドに始まる風習で、日本...

エープリルフールの用語解説を読む