ティモール

百科事典マイペディア 「ティモール」の意味・わかりやすい解説

ティモール[島]【ティモール】

インドネシア南部,小スンダ列島ヌサ・テンガラ)中の最大島。チモールとも呼び,Timurとも表記。地形は北東〜南西に細長く,山地が多い。気候は乾季が強く現れ,サバンナ的景観を示す。綿花,タバコ,コーヒー,ビャクダン,皮革などを産する。住民はマレー系のティモール人だが,中国人,ポルトガル人,パプア人などの混血も多い。約3万1000km2。約177万人(1995)。17世紀半ば以降,オランダとポルトガルの抗争が続き,20世紀初頭までに西部がオランダ領,東部がポルトガル領とされた。インドネシア独立後,西部はインドネシアの東ヌサ・テンガラ州に属し,東部はポルトガル領であったが,1975年ポルトガル領内で起こった内乱に乗じ,インドネシアが翌1976年に東部を併合し,東ティモール州とした。しかし2002年,東ティモールとして独立した。
→関連項目ティモール海ディリ

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「ティモール」の解説

ティモール
Timor

東部インドネシアに位置し,インドネシア共和国東ティモール両国領域が存在する島。古くから白檀(びゃくだん)の産地として知られ,さまざまな商人が来航。19世紀の植民地分割の結果,西部はオランダ領に,東部はポルトガル領となった。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

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