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九三式魚雷 きゅうさんしきぎょらい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

九三式魚雷
きゅうさんしきぎょらい

1933年制式兵器として採用された旧日本海軍の巡洋艦および駆逐艦用魚雷。燃料の酸化剤に酸素を使用していたので酸素魚雷と呼ばれた。イギリス,アメリカその他の魚雷に比べ格段に高性能で,第2次世界大戦終了までこれに匹敵する魚雷は出現しなかった。初期の魚雷は圧搾空気のみを動力とするものであったが,第1次世界大戦頃から圧搾空気で液体燃料を燃やし,これに水を噴射して,燃焼ガスと蒸気によってピストンまたはタービンを駆動する形式の熱走魚雷となった。空気に換えて酸素をもってすれば,航行性能が画期的に向上するのは明らかで,各国海軍とも研究したが完成しなかった。しかし日本海軍のみがこれに成功し,大きな効果をあげた。高速で射程が画期的に大きく,かつ無航跡であるため,特に第2次世界大戦の初期には,連合国側は被害を魚雷によるものとは信じなかった。主要目は,全長 9m,直径 61cm,射程は 48knで2万m,36knで4万m,炸薬量 490kg。

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