九会曼荼羅(読み)クエマンダラ

デジタル大辞泉 「九会曼荼羅」の意味・読み・例文・類語

くえ‐まんだら〔クヱ‐〕【九会××荼羅】

金剛界曼荼羅別称

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精選版 日本国語大辞典 「九会曼荼羅」の意味・読み・例文・類語

くえ‐まんだらクヱ‥【九会曼荼羅】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「会」は曼荼羅の意 ) 仏語両部曼荼羅の一つ。金剛界曼荼羅のこと。金剛頂経に説かれる一二八の曼荼羅中、九つを選んで一枚の紙や布に描いたもの。成身会または根本会、三昧耶会微細会供養会、四印会、一印会、理趣会、降三世羯磨会、降三世三昧耶会の九。九会に描かれる仏、菩薩などの尊像は合計一四六一。金剛界九会曼荼羅。
    1. [初出の実例]「九会曼荼羅の柿の篠懸(すずかけ)」(出典謡曲安宅(1516頃))

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世界大百科事典(旧版)内の九会曼荼羅の言及

【両界曼荼羅】より

…現存の両界曼荼羅のほとんどが空海請来系の現図曼荼羅であり,模写されて広く流布している。空海《請来目録》に,〈大毘盧遮那大悲胎蔵大曼荼羅一鋪(七幅,一丈六尺),金剛界九会曼荼羅一鋪(七幅,一丈六尺)〉とあるのが現図曼荼羅であり,この双幅の大曼荼羅は,空海の師の恵果(けいか)が供奉丹青(ぐぶたんせい)李真ら10余人の画工に描かせたといわれ,恵果より直接伝授されたものである。この両曼荼羅の組合せは,恵果以前には見いだせない。…

※「九会曼荼羅」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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