整数の四則計算を検算する方法の一つで、各位の数の和を求め、それを用いるものである。加法の場合を例にとって示すと次のようになる。たとえば、
7346+25891=34237
と計算したとする。このとき、初めの2数について、各位の数の和を求めると、それぞれ7+3+4+6=20, 2+5+8+9+1=25で、これをさらに、2+0=2, 2+5=7とする。そして、この二つを加えて9を得る。次に、答えでは、3+4+2+3+7=19から、1+9=10, 1+0=1となる。これは、前に求めた9と一致しない。したがって、初めの計算は誤りであることがわかる(正しい答えは33237である)。減法、乗法についても、方法は同じである。
この方法が九去法とよばれるのは、整数を9で割ったときの余りは、その整数の各位の数の和を9で割ったときの余りに等しいことが根拠になっているからである。前の例で説明しよう。7346, 25891を9で割ったときの余りは、それぞれ2、7となる。したがって、和7346+25891を9で割ったときの余りは、2+7=9から、0になるはずである。ところが、34237では、余りは1となって、一致しない。これから、答えが正しくないと判断できる。検算を、ある整数で割ったときの余りを利用して行う方法は、いろいろと考えられるが、初めに与えられた数の各位の数をすべて使うという意味で、九去法が優れている。
[三輪辰郎]
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