九部経(読み)くぶきょう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「九部経」の意味・わかりやすい解説

九部経
くぶきょう

仏教の開祖釈尊(しゃくそん)(釈迦(しゃか))の説法内容を簡潔に9種にまとめ、文学形式を与えたもの。パーリ語からは九分教と訳する。釈尊の教えをまとめたもっとも古い形である。仏所説、如来(にょらい)所説の法の分類として知られ、次の9種を数える。(1)釈尊の教えを簡潔な散文にまとめたスッタ(経)、(2)散文のスッタと韻文(いんぶん)(ガーター)を組み合わせたゲイヤ(重頌(じゅうじゅ))、(3)問いとそれに対する解答をまとめたベイヤーカラナ(問答)、(4)韻文でまとめたガーター(詩偈(しげ))、(5)釈尊が感興によって発せられた韻文のウダーナ(感興詩)の五つと、さらに(6)ゲイヤの発達した形式イティブッタカ(如是語(にょぜご))、(7)釈尊の前生を物語るジャータカ(本生話(ほんじょうわ))、(8)問答を繰り返す特殊な形式ベーダッラ(教理問答)、(9)不思議なできごとを述べるアッブタダンマ(未曽有法(みぞうほう))の四つをあわせたものをいう。

[前田惠學]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「九部経」の意味・わかりやすい解説

九部経
くぶきょう

仏教の聖典をその形式や内容から9種類に分類したもの。分類方法には 12種類に分ける「十二部経」もあるが,九部経の分類法のほうが古いとされている。

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