乱碁(読み)みだれご

精選版 日本国語大辞典 「乱碁」の意味・読み・例文・類語

みだれ‐ご【乱碁】

〘名〙 碁石指先につけて拾い取り、その多少によって勝負を争う遊戯中世賭博(とばく)によく用いられたもの。らんご。
新撰菟玖波集(1495)雑「石の上にも世をぞいとへる みたれ碁に我いき死のあるをみて〈心敬〉」

らん‐ご【乱碁】

〘名〙 碁石または小石を用いてする遊び。遊び方の詳細は不明であるが、指の先につけて拾い取り、多く得たものを勝ちとする遊びという。らご。ちきり。
※前田本枕(10C終)八七「女のあそびは、ふるめかしけれど、らんこ、けうとき、すぐろく」

ら‐ご【乱碁】

〘名〙 (「らんご」の撥音「ん」の無表記) =らんご(乱碁)
※天祿四年円融院・資子内親王乱碁歌合(973)「らごとらせ給ひて、勝たせ給へる勝ちわざ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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