予定日超過妊娠(読み)よていびちょうかにんしん

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

予定日超過妊娠
よていびちょうかにんしん

分娩(ぶんべん)予定日より2週間以上過ぎた妊娠をいうが、一般に分娩は予定日の前後2週間以内にみられることが多く、予定日超過妊娠といえば予定日を1日でも過ぎたものと紛らわしいので、近年は使用しない傾向にある。国際疾病分類(ICD)では1979年の第9回修正以来、最終月経初日から起算して妊娠満42週以後(294日以後)を過期といい、その時期まで妊娠が継続しているものを過期妊娠、その期間の分娩を過期産というようになった。
 予定日超過妊娠、すなわち過期妊娠はハイリスク妊娠の一つとされ、統計的には周産期死亡率が正期産に比べて高くなっているが、大部分は正常に経過し、経産婦ではほとんど正期産の場合と差はなく、多くは初産婦、とくに高年初産婦の場合に問題となる。普通は胎児の発育が正常よりやや遅れている結果として過期妊娠となる遅発正常分娩型であり、周産期死亡率の高いのは分娩発来機構不全型の場合で、胎児の生命が危険となる可能性が大きくなる。したがって、過期妊娠に対しては胎児の成熟度を判定するほか、胎児・胎盤系の機能検査を含む十分な妊産婦管理を行い、必要に応じて分娩誘発法や急速遂娩(吸引分娩、鉗子(かんし)分娩、帝王切開など)が行われる。[新井正夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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