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吸引分娩 きゅういんぶんべん

妊娠・子育て用語辞典の解説

きゅういんぶんべん【吸引分娩】

カップを胎児の頭に吸い付かせ、吸引力を使って引き出す分娩方法です。

出典 母子衛生研究会「赤ちゃん&子育てインフォ」指導/妊娠編:中林正雄(愛育病院院長)、子育て編:多田裕(東邦大学医学部名誉教授) 妊娠・子育て用語辞典について 情報

デジタル大辞泉の解説

きゅういん‐ぶんべん〔キフイン‐〕【吸引分×娩】

胎児の頭を椀状の吸引装置で吸い付け、引っ張って娩出させる方法。

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世界大百科事典 第2版の解説

きゅういんぶんべん【吸引分娩 vacuum extraction】

胎児の頭部に吸引カップ陰圧をもって吸着させ,これを牽引して胎児をはやく娩出させる方法。最初に実用化したのはフランスの医師クージグーY.Couzigouで,パリ医学会に1947年に発表した。これは吸角を4本のひもで牽引する装置であるが,次いで53年にスウェーデンのマルムストレームT.Malmströmによって,吸引カップの中央に装着してある吸引管の中に鎖を通す方法が考案され,吸引と牽引とが同時に行えるようになって,今日の隆盛を招く基礎となった。

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大辞林 第三版の解説

きゅういんぶんべん【吸引分娩】

胎児の頭に吸着させた吸引カップを牽引して、分娩させること。 → 鉗子分娩かんしぶんべん

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

吸引分娩
きゅういんぶんべん
vacuum extraction

胎児の頭に吸引のカップを当て,それにつないだゴム管から陰圧を与え,吸着した児頭を引張って娩出させる産科手術。産婦が疲労して腹圧を加えられないとき,あるいは胎児の状態が悪く,早く分娩させたいときなどに用いる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

吸引分娩
きゅういんぶんべん

胎児の先進部(児頭)に金属製のカップを装着し、これに連結したゴム管を通じて50~60センチメートル水銀柱の陰圧にして吸着させ、それを牽引(けんいん)して娩出の促進を図ることをいう。1954年にスウェーデンで開発され、日本でも広く用いられるようになった。カップの大きさは直径49ミリメートルの大、44ミリメートルの中、33ミリメートルの小の3種類があり、腟(ちつ)の広さや子宮口の大きさによって使い分ける。鉗子(かんし)分娩も同様に娩出の促進を図る手技であるが、日本では吸引分娩が多用され、欧米では鉗子分娩が広く行われている。どちらの場合でも上手に用いると母体にも胎児にも障害はない。両者とも同じ条件で行われるが、牽引力は鉗子分娩のほうが強い。児頭のもっとも下降している部分がむくんでできる産瘤(さんりゅう)が大きいと、吸引カップが滑脱して娩出できないことがあり、そのような場合は鉗子分娩が必要になる。[新井正夫]

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