コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

分娩誘発法 ぶんべんゆうはつほう induction of labor

3件 の用語解説(分娩誘発法の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

分娩誘発法
ぶんべんゆうはつほう
induction of labor

陣痛誘発法ともいう。子宮収縮 (陣痛) が起る前に分娩を人工的に開始させる方法で,計画分娩ともいう。産婦の住居が病院から遠いとか,特定の日に出産したいなどの理由で行う場合と,これ以上妊娠を継続させないほうが胎児または母体にとって安全と医学的に判断される場合に行う。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

ぶんべんゆうはつほう【分娩誘発法 methods for induction of labor】

人工的に陣痛を起こさせて(陣痛誘発),分娩にいたらしめる操作をいう。一般に正常経過をとっていれば,分娩予定日ころに自然陣痛がついてくるのであるが,母体あるいは胎児が危険にさらされて,これ以上妊娠を持続してはならない場合に実施される。母体が危険にさらされるのは,前置胎盤,常位胎盤早期剝離(たいばんそうきはくり)などによる大出血や,子癇痙攣(けいれん)などを起こした場合である。胎児が危険にさらされる場合は多く,妊娠中毒症重症,心臓疾患,腎臓疾患,膠原(こうげん)病,肝臓疾患血液型不適合妊娠(Rh不適合で胎児死亡切迫のとき),過期妊娠(予定日より2週間以上経過したとき)などがある。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

分娩誘発法
ぶんべんゆうはつほう
induction of labor

子宮収縮剤を投与したり人工破膜(人工破水)などの機械的刺激を与えて有効な陣痛をおこさせ、分娩を人工的に誘発する方法で、陣痛誘発法ともいう。なお、分娩が始まってから同様な方法で子宮収縮を増強させ分娩へと誘導する場合は、陣痛強化とよばれる。
 分娩誘発法の産科学的・医学的適応としては、母体側では重症の妊娠中毒症、母体合併症(高血圧、糖尿病、心疾患、腎(じん)疾患など)のほか、破水後自然陣痛がおこらない前期破水、過期妊娠、軽度の児頭骨盤不均衡などがあり、胎児側では血液型不適合妊娠、胎盤機能不全、習慣性胎児死亡などがあげられる。また、社会的適応として計画分娩もある。
 誘発法のうち、成功率が大で安全な方法は子宮収縮剤のプロスタグランジンの経口投与または点滴静注と人工破膜法である。従来のオキシトシン点滴静注法にかわって、近年はプロスタグランジンのF2αの点滴静注法とE2錠の経口投与が広く用いられるようになった。また、人工破膜法に薬物学的方法を併用することもある。実施にあたっては、分娩準備状態にあれば成功率が高いので、その判定が重要である。胎児心拍曲線と子宮収縮曲線の連続記録が不可欠で、母体監視や一般検査を行う必要もある。
 なお、禁忌としては帝王切開などの既往手術、重症の児頭骨盤不均衡、胎児仮死、胎位異常、前置胎盤、頻産婦、軟産道強靭(きょうじん)などがあげられる。[新井正夫]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

分娩誘発法の関連キーワード陣痛陣痛促進剤人工的誘発分娩陣痛誘発剤陣痛発来突然変異誘発物質陣痛誘発のいろいろ陣痛促進剤(子宮収縮薬)陣痛誘発

今日のキーワード

パラチオン、パラチオンメチル

パラチオンは無色で油状の液体、パラチオンメチルはコハク色の液体。ともに毒性が強く、有機リン系殺虫剤として使用された。50年代以降、稲の害虫被害を防ぐことが確認され、広く導入された。しかし、農民の中毒死...

続きを読む

コトバンク for iPhone