日本大百科全書(ニッポニカ) 「事件の核心」の意味・わかりやすい解説 事件の核心じけんのかくしんThe Heart of the Matter イギリスの作家グレアム・グリーンの長編小説。1948年刊。第二次世界大戦中のイギリス領西アフリカ植民地が舞台。良心的な警察副署長スコービーは他人の不幸に耐えられない心情の持ち主。撃沈された汽船から救出された若い娘ヘレンと妻との板挟みとなり、汚職と偽善に落ち込み、自らの罪ゆえに神をも傷つけている事態を悔い自殺する。神を信ずる人間の悲劇が活写されている。[海老根宏]『伊藤整訳『事件の核心』(新潮文庫)』[参照項目] | グリーン 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
デジタル大辞泉プラス 「事件の核心」の解説 事件の核心 英国の作家グレアム・グリーンの長編小説(1948)。原題《The Heart of the Matter》。 出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報