二世議員(読み)ニセイギイン

デジタル大辞泉 「二世議員」の意味・読み・例文・類語

にせい‐ぎいん〔‐ギヰン〕【二世議員】

親が議員を務めており、自身も議員である人。また、議員を引退した親から選挙地盤などを受け継いで議員となった人。→世襲議員

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「二世議員」の意味・わかりやすい解説

二世議員
にせいぎいん

父母,祖父母など親族からその選挙区(地盤)を引き継いで当選した国会議員の俗称。世襲議員とも呼ばれる。日本の政治家は地元選挙区に私設秘書を置き,選挙の際に支援を受けられるよう,陳情への対応や後援会の行事などを通じて人脈を広げることに努める。政治家が労力を投じて築いた地盤は,引退や死去に際し,しばしば血縁者に引き継がれる。定着したファミリーネームを活用すれば選挙が楽に戦え,すでに完成した中央との利益誘導のパイプも温存できるため,後援会が血縁者の後継を望むことも多い。しかし議員ポストの世襲化は,地盤,看板(知名度),かばん(資金)の「三バン」をもたない新人の立候補を困難にし,有権者の選択肢をせばめるおそれがある。2009年,民主党は,3親等(→親等)以内の親族が同一選挙区から連続して立候補する際の世襲制限を政治資金規正法改正案に盛り込むことを提唱した。自由民主党も同 2009年の衆議院議員総選挙マニフェストで,世襲候補者を同一選挙区で公認・推薦しないとしたものの,まもなく形骸化した。

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