二段階在庫調整(読み)にだんかいざいこちょうせい(英語表記)two-stepped inventory adjustment

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

二段階在庫調整
にだんかいざいこちょうせい
two-stepped inventory adjustment

一般的には日本経済において 1982~83年に引き続いて2回の在庫調整があったことを指す。第1回の在庫調整は,第2次石油危機による国内のエネルギー価格引き上げを契機として,素材型業種を中心にかなりの先取り生産がなされ,在庫が積み上がった結果行なわれ,その調整は石油危機によるデフレ効果と重なって意外と長引き,81年7~9月期になってようやく一巡した。第2回の在庫調整は,アメリカの景気後退に起因する輸出の減少によって 82年1~3月期から始まり,その後 83年1~3月期まで5四半期にわたって続けられた。第2回は輸出に関連した業種を中心に機械などについて調整が行なわれたが,素材型の鉄鋼セメントも在庫調整を必要とする状況となった。このため多くの産業で生産調整が行なわれた。

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