double seismic plane of deep earthquakes
沈み込んだ海洋プレート(スラブと呼ぶ)の深さ70~150km辺りにみられる二重の微小地震の帯。帯の間隔は約30km。上側の面で起きる地震ではスラブの沈み込む方向に圧縮軸が並び,下側の面の地震では伸張軸が並ぶ。この地震の起こり方は,スラブが沈み込む前に海溝の海側で起きるベンディングの地震と逆で,沈み込むときに一度曲げられたスラブが,マントルの中でまっすぐになること(アンベンディング)に対応して起こるという考え方がある。それ以外にも,冷たいスラブがマントル中で温められることによって生じる熱応力のせいで起こるという考え方もあり,その原因についてはよくわかっていない。東北日本の下のスラブで初めて観測され,千島弧やトンガ弧等のいくつかの沈み込み帯で存在が確認されている。
執筆者:川勝 均
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
…深発地震を起こす主応力としては,圧縮応力と引張り応力の二つの場合があり,地域や深さによって異なるが,いずれの場合も主応力方向は地震面にだいたい平行であることがわかっており,この応力によってプレート内部に断層面を生じて地震が発生する。最近の高精度の微小地震観測によれば,千島―東北―関東の東北日本弧の下やアリューシャン(アレウト)弧の下では,深発地震は海洋プレートの上面付近と中心部に近いほぼ平行する二つの面に沿って発生していることが明らかとなり,二重深発地震面の存在が認められるようになった。この上面と下面で起こる地震のメカニズムには明らかな差が見られ,上面ではプレートの傾斜方向に働く圧縮応力,下面では引張応力によって起こっている。…
※「二重深発地震面」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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