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沈み込み帯 しずみこみたいsubduction zone

知恵蔵の解説

沈み込み帯

プレートの収束境界で、一方プレートがもう1つのプレートの下へと沈み込む地帯。冷たくて密度の高い海洋プレートがより軽い大陸プレートの下へ沈み込む。そこでは深さ6000mを超える海溝ができ、そこで形成された付加体は、地下深部に持ち込まれて高圧変成作用を受ける。大陸プレート内では海溝に並行して火山活動が起こる。この地帯では浅発地震のほかに、震源が海溝から大陸側に向かって深くなる斜めの面に沿って、深発地震が起こっている。環太平洋地帯に特徴的にみられ、日本列島を含む北西太平洋では、島弧の大陸側に、縁海が広がっている。

(斎藤靖二 神奈川県立生命の星・地球博物館館長 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

デジタル大辞泉の解説

しずみこみ‐たい【沈み込み帯】

地球表層で、二つのプレートが重なり合う場所において、一方のプレートの下にもう一方のプレートが沈み込む帯状の部分。プレートテクトニクスによれば、密度が低い大陸プレートの下に密度が高い海洋プレートが沈み込み、海溝トラフを形成する。サブダクション帯

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディアの解説

沈み込み帯【しずみこみたい】

地球表面のプレート境界の一つで,海洋プレートが別のプレートの下に潜り込み,アセノスフェアの中に入る場所。沈み入んだ部分をスラブという。沈み込みにともなって地震活動や火山活動が起こると考えられ,地形(海溝や背弧海盆など),地質,地球物理学的特徴が弧状に連なる弧(島弧,陸弧)を形成する。日本列島を含む伊豆―マリアナ弧は代表的島弧である。地質学的には,沈み込み帯では,付加体といわれる海洋プレートの沈み込みにともなって,海洋底表層の堆積物が大陸側に付加していく特徴的な構造体を形成する。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

大辞林 第三版の解説

しずみこみたい【沈み込み帯】

海洋底のプレートの先端が、大陸プレートの下へと沈み込む地帯。6000メートル を超える海溝が形成され、深発地震が起こる。環太平洋地帯に特徴的にみられる。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

世界大百科事典内の沈み込み帯の言及

【海底地形】より

…海洋プレートは中央海嶺とは反対側の縁辺で大陸プレートとぶつかりアセノスフェアの中へ沈み込んでいく。 ぶつかるプレート境界(サブダクション帯,沈み込み帯と呼ぶ)では深くて両側に急斜面をもつ細長い凹みである海溝が生じる。沈み込んだプレートはアセノスフェア深部で溶融し,ふたたびアセノスフェアになる。…

【サブダクション帯】より

…沈み込み帯ともいう。海底リソスフェアが大陸または島弧の下へ斜めに沈み込んでいる帯状の地域。…

※「沈み込み帯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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