微小地震(読み)ビショウジシン(その他表記)microearthquake

デジタル大辞泉 「微小地震」の意味・読み・例文・類語

びしょう‐じしん〔ビセウヂシン〕【微小地震】

マグニチュード1以上3未満の規模地震無感だが、震源が浅い場合にはまれに有感となる。→マグニチュード

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精選版 日本国語大辞典 「微小地震」の意味・読み・例文・類語

びしょう‐じしんビセウヂシン【微小地震】

  1. 〘 名詞 〙 高感度の地震計によってのみ検知できるような小さな地震。マグニチュード三未満のものをさし、さらにマグニチュード一未満のものは極微小地震とよばれる。

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改訂新版 世界大百科事典 「微小地震」の意味・わかりやすい解説

微小地震 (びしょうじしん)
microearthquake

マグニチュード(M)が3未満の地震。M1以下を極微小地震という。条件がよければMが-2程度の地震まで観測できる。ある地域一定の期間中に起こる地震のM別の度数を調べると,Mを1小さくとるごとに,そのM以上の地震の総数は数倍ないし10倍になる。この法則(グーテンベルク=リヒターの法則)が微小地震についても成り立つとすれば,微小地震の発生度数はたいへん多いはずである。微小地震の観測は1948年ごろ日本で始まり,M3から-1程度の範囲でも上記の法則がほぼ成り立っていることが確かめられた。したがって,地震活動があまり高くない地域でも,微小地震を観測すれば比較的短い期間に多量のデータが得られ,地震活動の程度やその時間的変化,震源の分布と地球内部の構造との関係などについての有力な情報を得ることができる。微小地震の観測には1ないし数十Hzの周波数帯で倍率のきわめて高い地震計を用いるため,常時微動の大きい場所では観測できない。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「微小地震」の意味・わかりやすい解説

微小地震
びしょうじしん
microearthquake

人体では感じないが,高感度地震計で検出されるような小さな地震。日本ではマグニチュードM)1以上 3未満の地震を微小地震と呼び,M1未満の地震は極微小地震という。地震はマグニチュードの大きいものほど数が少なく,マグニチュードの小さいものほど数が多い,という一定の発生頻度分布があり,その傾向は同じ地域においては大きい地震でも微小地震でも変わらない。したがってある地域の微小地震の観測を行なえば,短期間でその地域の地震活動の傾向がわかる。

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百科事典マイペディア 「微小地震」の意味・わかりやすい解説

微小地震【びしょうじしん】

マグニチュード3未満,1以上の地震。1未満は極微小地震という。エネルギーの蓄積されている範囲は,地殻内100m3以下。第2次大戦後電磁地震計が完成したことにより観測,研究が進展。小規模ながら石本=飯田の式を満足させ,数多く発生しているのでごく短期間の観測でその地域の地震活動の特徴を知るのに利用できる。岩石破壊実験により大地震の発生前微小地震が数多く起こることがわかったので特に重要視されている。

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世界大百科事典(旧版)内の微小地震の言及

【地震】より

…この揺れのことを地震動というが,一般には地震動のことも地震と呼んでいる。
[マグニチュードと震度]
 地震には,数百kmの範囲にわたって強い地震動をもたらし,大災害を生じるような巨大地震から,地震動は人体に感じられず,高感度の地震計だけが記録するような微小地震まで,大小さまざまなものがある。地震の大きさ(規模)はマグニチュードによって表示される。…

※「微小地震」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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